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「RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠」 柴田 よしき [本を読んだのだ。]

先日読んだ、「聖なる黒夜」で、
ちょっと惚れちゃった「山内練」を追おうと思って、
柴田よしきさんの、ほかの作品に手を出してみちゃいました。

RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠

RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠

  • 作者: 柴田 よしき
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1997/10
  • メディア: 文庫


   男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。
   その中で、
   女であることを主張し放埓に生きる女性刑事・村上緑子。
   彼女のチームは新宿のビデオ店から
   一本の裏ビデオを押収した。
   そこに映されていたのは残虐な輪姦シーン。
   それも、男が男の肉体をむさぼり、犯す。
   やがて、殺されていくビデオの被害者たち。
   緑子は事件を追い、戦いつづける、たった一つの真実、
   女の永遠を求めて―。
   性愛小説や恋愛小説としても絶賛を浴びた
   衝撃の新警察小説。
   第十五回横溝正史賞受賞作。


過去のある事件が原因で、
桜田門から新宿署に飛ばされた警部補・村上緑子。
その事件がきっかけで、
自分の性の欲求に素直に生きることに決めた緑子は、
男女関係無く、身体の関係を結び、
過去の事件に苦しみながらも自由に生きようとしています。

そんな彼女の元に、ある事件が飛び込みます。
それは、男を男が犯す輪姦シーンを収めた数本の裏ビデオ。

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「狐闇」 北森 鴻 [本を読んだのだ。]

以前に記事にした、「旗師」宇佐見陶子シリーズ、
「狐罠」の続編です。

狐闇

狐闇

  • 作者: 北森 鴻
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 文庫


   魔鏡を競り市で手に入れたことで、
   宇佐見陶子の運命は変わった。
   市に参加していた男が電車に飛び込んだのを皮切りに
   周囲で命を落とす者が続出。
   陶子は絵画の贋作作りの汚名を着せられ、
   骨董業者の鑑札を剥奪されてしまう。
   狡猾な罠を仕掛けたのは誰か。
   満身創痍の捜査行は日本の歴史の断層に迫っていく。

前作に続けて、骨董、古美術商の世界から話しが始まります。

手堅い品物が流通されることで知られる市で、
旗師「冬狐堂」の陶子は、
顧客の依頼で2枚組みの青銅鏡を競り落とし、
自宅に持ち帰ります。

品物を改めて確認しようとした陶子は、愕然とします。
海獣葡萄鏡だった2枚組みの青銅鏡1枚が、
通常ならば市場に出回ることの無い、
「三角縁神獣鏡」に変わっていたのです!

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「聖なる黒夜 上・下」 柴田 よしき [本を読んだのだ。]

帯にあった三浦しをんさんの、
「何度再読しても打ちのめされるほどおもしろい」
という言葉に魅かれ、手に取りました。
・・・ありがとうしをんさん、この作品に会わせてくれて!

聖なる黒夜〈上〉

聖なる黒夜〈上〉

  • 作者: 柴田 よしき
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 文庫


聖なる黒夜〈下〉

聖なる黒夜〈下〉

  • 作者: 柴田 よしき
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 文庫


   <上巻>
   東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一が殺された。
   容疑をかけられたのは美しい男妾あがりの企業舎弟・・・
   それが十年ぶりに警視庁捜査一課・麻生龍太郎の前に現れた
   山内練の姿だった。
   あの気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。
   殺人事件を追う麻生は、幾つもの過去に追いつめられ、
   暗い闇へと堕ちていく―
   ベストセラー「RIKO」シリーズから生まれた究極の魂の物語、
   ついに文庫化!
   上巻に本書サイド・ストーリー『歩道』を書籍初収録。
   <下巻>
   聖なる日の夜、一体何が起こったのか。
   ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と
   山内練に秘められた壮絶な過去。
   さらに事件は新たな殺人事件を招き、
   人間の愛憎、傲慢、悲痛な魂の叫びを曝け出していく。
   二人はこの暗黒の絶望の淵で何を決断したのか。
   息をもつかせぬストーリー、幾重にも張られたミステリ、
   そして人間の罪と罰を描破した孤高の大長編!!
   下巻に本書サイド・ストーリー『ガラスの蝶々』を書籍初収録。

ストーリーは、
1995年の10月、韮崎誠一が殺害されてからの展開と、
過去の複線が複雑に交差して、描かれていきます。

事件と全く相容れない、
男女の、そして男同士の愛憎、
さまざまな過去の事件がだんだんと繋がり、
事件の真相に迫るまで、
とてつもなく暗さを保った、
でも息をつかせない展開をしてきます。

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「第三の時効」 横山 秀夫 [本を読んだのだ。]

第三の時効

第三の時効

  • 作者: 横山 秀夫
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/03/17
  • メディア: 文庫

   殺人事件の時効成立目前。
   現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた
   「第三の時効」とはいったい何か!?
   刑事たちの生々しい葛藤と、
   逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、
   全六篇の連作短篇集。
   本格ミステリにして警察小説の最高峰との呼び声も高い
   本作を貫くのは、硬質なエレガンス。
   圧倒的な破壊力で、あぶり出されるのは、
   男たちの矜持だ―。
   大人気、F県警強行犯シリーズ第一弾。
     沈黙のアリバイ
     第三の時効
     囚人のジレンマ
     密室の抜け穴
     ペルソナの微笑
     モノクロームの反転


横山秀夫さんの本、初めて読みます。

F県警強行犯捜査係1~3班の刑事たちが、
各話それぞれに話し手になった、短編集です。

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「小説新潮別冊 yom yom vol.1」 [本を読んだのだ。]

何故か、Amazonには見付からなかったので、画像のみで。


「小説新潮別冊 yom yom vol.1」
出版社名 新潮社 (ISBN:4-88660-186-3)
発行年月 2006年12月
価格 680円(税込)


   「yomyom」は「読む」ことが好きな20~30代の文庫読者のための小説誌。
   表紙には新潮文庫の“Yonda?”を起用。
   人気作家の最新作を書き下ろしで掲載。
   小説はすべて読み切りです。


まずは、表紙の可愛さと、真っ赤な色で目を引きますよね、この雑誌。
先日から山積みされてたので、気にはなっていたんですが、
誘惑に負けて買っちゃいました~!

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「フェイク」 楡 周平 [本を読んだのだ。]

フェイク

フェイク

  • 作者: 楡 周平
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 文庫


   岩崎陽一は、銀座の高給クラブ「クイーン」の新米ボーイ。
   昼夜逆転の長時間労働で月給わずか15万円。生活はとにかくきつい。
   そのうえ素人童貞とは誰にもいえない。
   ライバル店から移籍してきた摩耶ママは同年代で年収1億といわれる。
   破格の条件で彼女の運転手を務めることになったのはラッキーだったが、
   妙な仕事まで依頼されて・・・。
   情けない青春に終止符を打つ、起死回生の一発は炸裂するのか。
   抱腹絶倒の傑作コン・ゲーム。


これも、衝動買いの1冊。
かなりな数が平積みされていたので。

騒動買いの時は、だいたい本の始めの方を軽く読んでから買うんですけど、
これは、最初の書き出しが結構衝撃的(?)で。
主人公の陽一が、性病の検診に行くところから始まるんですよ。
でも、あらすじによるとコン・ゲームに展開するはず!

性病( ̄▽ ̄;)!! が、どういう風に関係して展開していくのか、
面白そうだったので、購入してみました。

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「青空の卵」「仔羊の巣」「動物園の鳥」 坂木 司 [本を読んだのだ。]

ひきこもり探偵シリーズ3冊です。

青空の卵

青空の卵

  • 作者: 坂木 司
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2006/02/23
  • メディア: 文庫

   僕、坂木司には一風変わった友人がいる。自称ひきこもりの鳥井真一だ。
   複雑な生い立ちから心を閉ざしがちな彼を外の世界に連れ出そうと、僕は日夜頑張っている。
   料理が趣味の鳥井の食卓で、僕は身近に起こった様々な謎を問いかける。
   鋭い観察眼を持つ鳥井は、どんな真実を描き出すのか。
   謎を解き、人と出会うことによってもたらされる二人の成長を描いた感動の著者デビュー作。

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「光の鍵を探して―失われた鍵トリロジー〈1〉」  ノーラ ロバーツ [本を読んだのだ。]

光の鍵を探して―失われた鍵トリロジー〈1〉

光の鍵を探して―失われた鍵トリロジー〈1〉

  • 作者: ノーラ ロバーツ
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 文庫

   田舎町の画廊で働くマロリーのもとに、
   町外れの丘の上に立つ奇妙な屋敷から招待状が届いた。
   嵐のなか、
   パーティに招かれたのは彼女のほかには、
   ダナとゾーイという若い女性、
   ほかには誰もいなかった。
   屋敷の主は謎めいた雰囲気を持つ男女で、
   招いた三人に不思議な提案をした。
   三人に示された数百年まえの肖像画、
   そこに描かれた彼女たちそっくりの女性たちはなにを意味し、
   なにを伝えようとしているのか?
   マロリーが探す「光の鍵」を通して、
   現代の愛の形を描いた巨匠の三部作第一弾。


ファンタジー・ロマンスのお話しです。
3部作の1作目。
ケルト民族の神話を基に、お話しは展開していきます。

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「狐罠」 北森 鴻 [本を読んだのだ。]

狐罠

狐罠

  • 作者: 北森 鴻
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 文庫


   店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う
   「旗師」宇佐見陶子。彼女が同業の橘董堂から仕入れた
   唐様切子紺碧碗は、贋作だった。
   プロを騙す「目利き殺し」に陶子も意趣返しの罠を
   仕掛けようとするが、橘董堂の外商・田倉俊子が殺されて、
   殺人事件に巻き込まれてしまう。
   古美術ミステリーの傑作長編。


舞台は、骨董、古美術商の世界。
大英博物館、国立博物館、美術館の裏側も巻き込んで、
贋作の世界が繰り広げられます。

古美術商の世界、業界が、
表も裏も、
とっても詳しく、描かれています。
「旗師」という言葉も初めて知りました。

古美術商の世界は、
「だまされる方がアホ」という独特の世界です。


お話ですが、
宇佐見陶子が橘薫堂へ試みる復讐の意趣返しを軸として、
殺人事件を担当する根岸と四阿の2人の刑事と、
橘薫堂の橘、
保険屋の鄭、
贋作者の潮見老人など、
それぞれの動向が絡み合って、
思わぬ展開になっていきます。


北森さんの作品、初めて読んだんですが、
かなり読み応えがあります。
でも、一気に読めてしまう勢いと面白さがありました。

この「旗師」宇佐見陶子シリーズで2冊目も出ているようですし、
出てくる登場人物で、他の作品に出ている人もいるらしいので、
この作者さんの他の本も、買ってみようと思います。

狐闇

狐闇

  • 作者: 北森 鴻
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 文庫



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「アフターダーク」 村上 春樹 [本を読んだのだ。]

アフターダーク

アフターダーク

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/09/16
  • メディア: 文庫


   時計の針が深夜零時を指すほんの少し前、
   都会にあるファミレスで熱心に本を読んでいる女性がいた。
   フード付きパーカにブルージーンズという姿の彼女のもとに、
   ひとりの男性が近づいて声をかける。
   そして、同じ時刻、ある視線が、もう一人の若い女性をとらえる―。

   真夜中から空が白むまでのあいだ、どこかでひっそりと深淵が口を開ける。
   「風の歌を聴け」から25年、さらに新しい小説世界に向かう村上春樹の長編小説。



最近の村上春樹さんの作品って、
新しい試みを試しているのか、
村上春樹さんの目指すものが変わってきたのか、
軽めのお話しが多いですよね。

でも、作品は気になるので、全部読んでて、
これも、文庫化してからすぐに読んでみました。

PM11:56、デニーズの店内の描写から始まり、
翌日、AM06:52までの、お話し。

 

えーと、
読み終わってからの、
この不思議な、
消化不良な感じは、

・・・そうだ!

一言で言うならば、「フランス映画」!!

・・・何とな~く、わ、わかりますかね?


曖昧模糊とした世界観は村上作品の特徴だけれど、
この中途半端過ぎる読後感、
私はちょっと苦手でした。

もちろん、村上春樹さんらしい文章は満載で、
それについては、とっても楽しめたんですが。
残念です。


ちなみに、私の村上春樹さんの好きな作品は、

羊をめぐる冒険

羊をめぐる冒険

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1982/10
  • メディア: 単行本


世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1988/10
  • メディア: 文庫


久々に読んでみようかな~。

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