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「聖なる黒夜 上・下」 柴田 よしき [本を読んだのだ。]

帯にあった三浦しをんさんの、
「何度再読しても打ちのめされるほどおもしろい」
という言葉に魅かれ、手に取りました。
・・・ありがとうしをんさん、この作品に会わせてくれて!

聖なる黒夜〈上〉

聖なる黒夜〈上〉

  • 作者: 柴田 よしき
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 文庫


聖なる黒夜〈下〉

聖なる黒夜〈下〉

  • 作者: 柴田 よしき
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 文庫


   <上巻>
   東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一が殺された。
   容疑をかけられたのは美しい男妾あがりの企業舎弟・・・
   それが十年ぶりに警視庁捜査一課・麻生龍太郎の前に現れた
   山内練の姿だった。
   あの気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。
   殺人事件を追う麻生は、幾つもの過去に追いつめられ、
   暗い闇へと堕ちていく―
   ベストセラー「RIKO」シリーズから生まれた究極の魂の物語、
   ついに文庫化!
   上巻に本書サイド・ストーリー『歩道』を書籍初収録。
   <下巻>
   聖なる日の夜、一体何が起こったのか。
   ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と
   山内練に秘められた壮絶な過去。
   さらに事件は新たな殺人事件を招き、
   人間の愛憎、傲慢、悲痛な魂の叫びを曝け出していく。
   二人はこの暗黒の絶望の淵で何を決断したのか。
   息をもつかせぬストーリー、幾重にも張られたミステリ、
   そして人間の罪と罰を描破した孤高の大長編!!
   下巻に本書サイド・ストーリー『ガラスの蝶々』を書籍初収録。

ストーリーは、
1995年の10月、韮崎誠一が殺害されてからの展開と、
過去の複線が複雑に交差して、描かれていきます。

事件と全く相容れない、
男女の、そして男同士の愛憎、
さまざまな過去の事件がだんだんと繋がり、
事件の真相に迫るまで、
とてつもなく暗さを保った、
でも息をつかせない展開をしてきます。

話しのひとつの軸となるのは、韮崎殺害事件。

そしてもうひとつの軸は、
韮崎と練、
そして、
捜査一課の麻生と練との愛憎関係です。

登場人物が皆、個性的で、心に闇を持っていて、
とても魅力的、人間的に描かれています。

下巻の最後に、三浦しをんさんの解説が掲載されています。
そちらを是非、立ち読みください。
そして、ご興味を持ったら是非、本編を読んでみてください。
ハマリますよ。

私はこれから、再読します!

この本の主人公、麻生と練は、
柴田よしきさんの他のシリーズ本の登場人物だそうです。
「RIKO」シリーズや「花咲慎一郎」シリーズだそう。
探して、読んでみようと思ってます。

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それにしても柴田よしきさんの本、最近何冊か読んでたんですが、
こんな重厚な話しを書く方だとは全く知らず。
たまたま読んでた本が軽めの本を選んじゃってたからなのかな?
同じ作者の方だとは全く気付かず。
↓読んでた本はこちらなんです。↓

星の海を君と泳ごう

星の海を君と泳ごう

  • 作者: 柴田 よしき
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/08/10
  • メディア: 文庫


時の鐘を君と鳴らそう

時の鐘を君と鳴らそう

  • 作者: 柴田 よしき
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/10/12
  • メディア: 文庫


クリスマスローズの殺人

クリスマスローズの殺人

  • 作者: 柴田 よしき
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 文庫


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