「さよならの代わりに」 貫井 徳郎 [本を読んだのだ。]
あの頃は、文庫本だけでも月に10冊以上買ってた・・・
「私、未来から来たの」。
劇団「うさぎの眼」に所属する駆け出しの役者・和希の前に
一人の美少女が現れた。
彼女は劇団内で起きた殺人事件の容疑者を救うため、
27年の時を超えて来たというのだ!
彼女と容疑者との関係は?
和希に近づく目的は?
何より未来から来たという言葉の真意は?
錯綜するなぞを軽妙なタッチで描く青春ミステリ。
過去を変えるため彼女は時を駆ける!
んーーーと、
タイムスリップとか、ミステリとか言ってるけど、
えー?なんか中途半端?って感じな内容。
「絵画鑑定家」 マルティン・ズーター 訳:シドラ房子 [本を読んだのだ。]
映画化決定とのこと。
どこが作るんだろ?
これを映画化するなら、ハリウッドは合わない。
ずっどーんって重厚で、でも軽い笑いがある感じで作ってほしいな~。
名門ヴァインフェルト家の末裔アドリアンは
絵画の鑑定家として働く一方、
芸術家に資金を援助するパトロン役も果たす温和な人物だった。
だが、奔放な女性ロレーナと出会って
平穏な暮らしにさざ波が立ち始めたのと同じ頃、
金に窮した老コレクターから
ヴァロットン作の名画をオークションにかけたいという申し出があった。
アドリアンは引き受けたが、
その依頼には彼を窮地に追い込む罠が仕掛けられていた!
美術界の内幕を題材にした心理スリラーの傑作。
50歳代の資産家、独身、アドリアンが主人公です。
名門の家に生まれ、不動産などの収入が十分ある彼の仕事は、
スイス美術品の鑑定家。
親の友人である年長の友人たちと付き合い、日々を過ごし、
芸術家の若い友人たちへ助言と融資をしながら、
規則正しい日々を送っていたある日、
昔の、愛した女性の面影を持つ女性ロレーナに出会い、
心を奪われます。
「トゥルーブラッド1 闇夜の訪問者」 シャーレイン・ハリス [本を読んだのだ。]
ドラマにもなってるみたいなのに~。
と思ってたら、
全く違う会社から出ました。題名も変わって。
アメリカ南部の片田舎でバーのウェイトレスとして働くスーキー。
彼女は人の心が読むことができるテレパシー能力者。
その“障害”のため、特定の交際相手もなく浮いた存在だった。
そんな彼女のもとに、初めて心が読めない男性ビルが現れる。
しかし、彼の正体はヴァンパイアだった…。
時を同じくして、体にヴァンパイアの噛み跡が残る女性の絞殺体が見つかる。
さらにスーキーの同僚も殺され、やがて自身にも危害が及ぶ。
スーキーは自分の兄とビルが犯人に疑われていることを知り、
テレパシー能力を使って真犯人を捕まえようと決意する。
「あなたの心が読めないの。どれだけ素敵なことかわかる?」
テレパシー能力を持つウェイトレスと美貌のヴァンパイア。
二人が織りなす、ラブ&ミステリー
これ、前、記事にしてます。
前は集英社文庫から出てた「満月と血とキスと」って題の本でした。
→2006/8/7の記事へ
まあ、ロマンス小説、ですね。
でもヴァンパイアのおぞましい感じとかが面白いし、
ミステリーが入ってるのも楽しいかな。
今度はもう3冊目まで出てるそうなので、
早く続きを読みたいです。
「賢者はベンチで思索する」 近藤 史恵 [本を読んだのだ。]
日常で過ごす中に突然起こった謎をつなげていく、
オムニバスの短編集です。
ファミレスでバイトをしているフリーターの久里子。
常連にはいつも同じ窓際の席で何時間も粘る国枝という名の老人がいた。
近所で毒入りの犬の餌がまかれる事件が連続して起こり、
久里子の愛犬アンも誤ってその餌を食べてしまう。
犯人は一体誰なのか?
事件解決に乗り出したのは、意外なことに国枝老人だった。
就職にあぶれて近所のファミレスでバイトをし、
なにか悶々としながらも、
日々を何となくバタバタと過ごしている普通の21歳の女の子、久里子が、
身近で起きたり、
身内が関係するのでは?と思われる事件を、
たまたま公園のベンチに居たファミレス常連の老人、
国枝の助言によって解決していく、お話です。
「観覧車」 柴田 よしき [本を読んだのだ。]
「めっちゃ、切ない・・・
3年、5年、10年・・・失踪した夫を待ち続ける
女探偵・下澤 唯の物語。」
でも、柴田よしきさんの作品って、
当たりはずれ、激しいんですよねー・・・
失踪した夫を待ち続ける下沢唯。
夫の居場所を残しておきたい、という思いから探偵事務所を引き継いだのだが、
浮気調査など気が滅入る仕事ばかり。
あるとき、行方不明になった男の捜索依頼が舞い込んだ。
手掛かりは白石和美という愛人。
が、和美は日がな寂れた観覧車に乗って時を過ごすだけだった。
彼女の心を占める虚無とは?
静かな感動を呼ぶ恋愛ミステリー。
女探偵・下澤唯が、たんたんと依頼をこなしてゆく話を集めた、
オムニバス短編集になってます。
浮気調査や、
失踪人捜査をこなしていく唯ですが、
彼女も、夫に失踪されていたのです。
夫を待つため、
夫の探偵事務所を手探りで続けている唯。
彼女の一人称で進むこの本の中で、
夫の失踪から、
1話目では3年、
最終話では、10年経ってしまいます。
そして、その最終話では、
唯の夫の失踪の謎の解明に迫るのですが。
「雪虫」「破弾」(刑事・鳴沢了シリーズ) 堂場 瞬一 [本を読んだのだ。]
ちょっとずつ、復活します。ブログ名も、変えてみました。
今度こそ、完全復活を目指します!!
シリーズ完結だそうで、平置きされてて、
「寝不足書店員続出!?今まで紹介しなくてごめんなさい!!」
という帯文句に魅かれ、シリーズ1~2巻を試し読み。
俺は刑事に生まれたんだ・・・・・・
祖父・父を継いで新潟県警捜査一課の刑事となった鳴沢了は、
晩秋の湯沢で殺された老女が、かつて宗教教団の教祖で、
五十年前に殺人事件に関わったことを突き止めた。
了は二つの事件の関連を確信するが、
捜査本部長の父はなぜか了を事件から遠ざけるのだった。
正義は、そして歳月は、真実を覆い隠すのか? 新警察小説
故郷を捨てた男は、それでも刑事にしかなれなかった。
警視庁多摩署で現場に戻った了は、
刑事部屋で倦厭され孤立する美女刑事とコンビを組む。
命じられたホームレス傷害事件に腐る二人だが、
被害者の周囲にはなぜか公安の影が……。
東京郊外の新興住宅地に潜む、過去の闇を暴けるのか? 新警察小説
鳴沢了は、新潟県警捜査一課の刑事。29歳。
(2巻目は、30歳で警視庁の刑事に)
頑固な、昔ながらな、堅物。
彼が、
事件の解決にむけていく様を描いてます。
ハードボイルド系の警察小説?
と思って、まあまあ読めました。
「悶絶スパイラル」 三浦 しをん [本を読んだのだ。]
出ました、三浦しをんさんの、最新(爆笑)エッセイ集!
三浦しをん待望のミラクルエッセイ最新刊!!
描きおろし・爆笑「なんでもベスト5」大ボリュームで収録。
目次
1章 魂インモラル
(きれいなお姉さんも下痢で苦しみます
/ボギーは肉をがっつく ほか)
2章 日常ニュートラル
(頼むから手は洗ってください
/悪霊に取り憑かれる ほか)
3章 豪速セントラル
(かなわぬ夢を夜に見る
/新作落語「カツラ山」 ほか)
4章 妄想カテドラル
(Tシャツ三昧/日はまた昇る ほか)
またもや、電車の中で読んでしまい、
ニヤける顔を隠すのに、かなーり苦労しちゃいました。
今回も、
漫画や、アニメや、オダ〇ョーなどなど、
しをんさん目線で、
いろいろと楽しい世界を繰り広げてくれちゃってます。
「パレード」 川上 弘美 [本を読んだのだ。]
ご無沙汰してました。
今年は、週一更新を目標に、頑張りマス。
(あまり期待せず・・・!!)
さて復活1冊目ですが、
去年の秋に文庫版化された本です。
あの「センセイの鞄」の登場人物、ツキコさんとセンセイが、
川上弘美さん独特の、
不思議な世界の語り手となっています。
お昼のそうめんでお腹がくちくなり、
センセイとてのひらを重ねまどろむうちに、
ツキコさんの心にぽっかり浮かび上がる少女の日々。
ある日突然あらわれた「モノ」たちとの交わりと、
胸の奥が小さく波立った教室でのあのこと。
忘れかけていたけれど、
ずっと心の底に残っていた不思議な出来事を、
愛らしいイラストとともに描く、
名作「センセイの鞄」から生まれ出たもうひとつの物語。
『「昔の話をしてください」とセンセイが言った。』
という一文から始まるこの本は、
とっても短い、不思議なお話し、です。
「小説新潮別冊 yom yom vol.3」 [本を読んだのだ。]
本屋に行ったら出てました、3冊目。今回は緑色です。
3冊目にして、やっとAmazonに入りましたよー。
yom yom (ヨムヨム) 2007年 07月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06/27
- メディア: 雑誌
「yomyom」は「読む」ことが好きな20~30代の文庫読者のための小説誌。
表紙には新潮文庫の人気キャラクター“Yonda?”を起用し、
新潮文庫に親しんでいる読者へ大きくアピールいたします。
江国香織、恩田陸、角田光代、川上弘美・・・
若い読者に人気の作家たちの小説を、読み切りで連載。
文庫で人気のアンソロジーの風味を楽しむ号もあれば、
長編小説でまるごと一冊を堪能する単行本テイストの号も。
今回も、豪華な作家さんたちが勢ぞろいです!
ここんとこ、通勤時間はずっとコレ読んでます。
ちょっと大きめカバンにこれ入れて。
あーもうすぐ読み終えちゃうのが寂しい~!
1冊目記事→『yom yom vol.1』
2冊目記事→『yom yom vol.2』
「森のなかのママ」 井上 荒野 [本を読んだのだ。]
駅ナカ本屋での衝動買い。
結構、面白かったです。
風変わりで美しいママと、見つめる娘の物語。
亡き画家の夫のアトリエを美術館兼自宅にして住む、
ママと大学生の娘いずみ。
美しいママは男友達に囲まれ暮らしていたが、
パパのかつての愛人が現れて・・・。
喪失と再生の物語。(解説/長嶋 有)
画家だったパパの突然の死から五年。
浮世離れしたママと、
美術館に改装した家で暮らす大学生のいずみ。
離れの間借り人、渋い老人の伏見に恋しているが、
伏見はじめ美術館に出入りする男たちはみなママに夢中だ。
ある日、放映されたパパのドキュメンタリー番組に、
パパの愛人が出演していた・・・・・・。
なにが起ころうと否応なしに続いていく人生と渡り合うために、
ママがとった意外な行動とは・・・・・・。
男友達の囲まれ過ごす、
自由奔放なママ、毬子さん。
20歳のひとり娘、大学生のいずみは、
そんなママのことを「無な女」だと思っています。
ママのような女にはなりたくない、
と、日々思いながら過ごしています。
ママは、パパの絵も売っちゃってる。
パパのことを早く忘れたいと思っているのでは?