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「狐闇」 北森 鴻 [本を読んだのだ。]

以前に記事にした、「旗師」宇佐見陶子シリーズ、
「狐罠」の続編です。

狐闇

狐闇

  • 作者: 北森 鴻
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 文庫


   魔鏡を競り市で手に入れたことで、
   宇佐見陶子の運命は変わった。
   市に参加していた男が電車に飛び込んだのを皮切りに
   周囲で命を落とす者が続出。
   陶子は絵画の贋作作りの汚名を着せられ、
   骨董業者の鑑札を剥奪されてしまう。
   狡猾な罠を仕掛けたのは誰か。
   満身創痍の捜査行は日本の歴史の断層に迫っていく。

前作に続けて、骨董、古美術商の世界から話しが始まります。

手堅い品物が流通されることで知られる市で、
旗師「冬狐堂」の陶子は、
顧客の依頼で2枚組みの青銅鏡を競り落とし、
自宅に持ち帰ります。

品物を改めて確認しようとした陶子は、愕然とします。
海獣葡萄鏡だった2枚組みの青銅鏡1枚が、
通常ならば市場に出回ることの無い、
「三角縁神獣鏡」に変わっていたのです!

その鏡を目指して、何人もの人物が動き出し、
とうとう死ぬ者も現れます。
訳も分からぬまま「三角縁神獣鏡」に魅せられ、
その鏡について調べ始めた陶子は、
裏で糸を引いている人物の罠にハマリ、
鑑札を剥奪され、骨董の世界から追い出されてしまいます。

それでも陶子は
自分を陥れた人物に復讐を誓い、
事件の真相に迫るべく、仲間達と動き始め、
真相が、
ある歴史的事件に関わっていることを突き止めるのですが・・・


今回のお話しは、
骨董、古美術の世界に加えて、
日本の古代史が、深く関わってきました。
古墳、陵墓、盗掘、そして明治の時代と、
かなり楽しませてくれましたよ!

今回、陶子の仲間として出てきた、
蓮杖那智という人物が居るのですが、
これは、同じ北森さんの、
「蓮杖那智」シリーズという作品の主人公らしいです。
そちらと併せて読むと、かなり楽しめるそうですよ。

また、陶子が息抜きに飲みにいく香菜里屋という飲み屋、
こちらも、「香菜里屋」シリーズという作品があるそうです。

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凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉

凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉

  • 作者: 北森 鴻
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 文庫


触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉

触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉

  • 作者: 北森 鴻
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 文庫


「香菜里屋」シリーズ↓

花の下にて春死なむ

花の下にて春死なむ

  • 作者: 北森 鴻
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 文庫


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