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「となりの姉妹」 長野 まゆみ [本を読んだのだ。]

装丁が、かなり凝ってて素敵な本です。
頁をめくるのが、とても楽しく感じられますよ。

となりの姉妹

となりの姉妹

  • 作者: 長野 まゆみ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/23
  • メディア: 単行本


   懐かしい場所に、いちばん大切なものがある。
   ある日、庭から発見された蛇の石の意味は?
   家と家、人と人にまつわる不思議の縁、
   幼いときの記憶と「今」を結ぶ秘密の架け橋。
   長野まゆみの新境地を拓く新作長編小説!

   姉妹はふたりともいい年頃だ。
   器量はそこそこで、化粧をすれば美人で通る。・・・・・・

   神童だったわが家の兄が今のような風来坊になったのは、
   自転車で塾へ向かう途中で雷に撃たれたからだと云う人がある。
   運よくかすり傷だったものの、3日ほど寝こみ、
   そのあとで以前とは別人のような性格になった。
   でたらめな話だが、近所のうわさとはそんなものだ。・・・<本文より>


ストーリーテラーは、
姉妹の隣の家に住んでいる家族の、
娘、佐保です。

彼女から見た、
となりの姉妹、
姉の逸子さんと、
妹の咲也さんとの日々のお付き合い、
そして、
関わることになる、ある出来事を、
淡々と紡いでいきます。

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「宙の詩を君と謳おう」 柴田 よしき [本を読んだのだ。]

ララ3部作、書き下ろし完結編です。
1、2作目の記事はこちら「1作目の記事」「2作目の記事」

宙の詩を君と謳おう

宙の詩を君と謳おう

  • 作者: 柴田 よしき
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 文庫


   秋の町、オータム・ムーンで、ララは幽閉同然の生活を送っていた。
   クーデターでウィニーを失脚させた政府は、外宇宙からの来訪者と戦争に突入、
   ジムも謎の事故に遇い生死不明。
   そんな時、娘のリルルから突然SOSが!
   後先を考えず救出に向かうララを待っていたのは・・・。
   歳月を経ても決して色褪せない憧れと思い。
   ララとウィニーの夢と冒険の物語。三部作完結。


1作目の「星の海を君と泳ごう」では、
学生のララと、天才少年ウィニーと、仲間たちとの冒険、
そしてララとウィニーとの幼い恋心。

2作目の「時の鐘を君と鳴らそう」では、
仕事に苦しむララと、大統領選に挑むウィニーと、仲間たちとの再会と冒険、
そしてララと、ウィニーの側近であるジムとの恋。

そしてそして、
とうとう3作目、文庫書き下ろしで完結編です!

1作目で10代、
2作目で30代だったララ。
今回は2作目から15年後・・・ということは、40代後半ですネ。

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「塩の街」 有川 浩 [本を読んだのだ。]

「図書館戦争」の有川浩さんの、初期の作品です。

塩の街―wish on my precious

塩の街―wish on my precious

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 文庫


   塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。
   塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。
   その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。
   男の名は秋庭、少女の名は真奈。
   静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。
   あるときは穏やかに、あるときは烈しく、あるときは浅ましく。
   それを見送りながら、二人の中で何かが変わり始めていた。
   そして―「世界とか、救ってみたいと思わない?」。
   そそのかすように囁く男が、二人に運命を連れてくる。

   第10回電撃ゲーム小説大賞・大賞受賞作。
   圧倒的な筆力で贈るSFラブ・ファンタジー。


Scene-1からScene-7まで、
原因不明の塩害に侵された街で暮らす秋庭と、
居候の女子高生、真奈とが、
その時々に出会う人々との、
切ない関わり、
そして塩の街を救うべく動き出すまでを、
オムニバス形式で描いています。

また、秋庭と真奈の、恋愛ストーリーにもなってます。

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「秘密の花園」 三浦 しをん [本を読んだのだ。]

今、放映されてるドラマとは何の関係も無いです。
文庫化にあたり、購入・再読しました。

秘密の花園

秘密の花園

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 文庫


   私は、なにをしているんだろう。
   どうしたら「私」でいられるんだろう?
   カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。
   性格の異なる三人の「私」は、
   家族、学校、男たちの中にあって、
   それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。
   「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の裏側の自由。
   甘やかな痛みの底に眠る潔くも強靭な魂。
   自分を生き抜いていくために「私」が求めていたことは・・・。
   記念碑的青春小説。


横浜にある、
カトリック系の女子高に通う3人の少女たち、
それぞれの心の葛藤を描いた作品です。

このお話しは、3つの章で構成されていますが、
それぞれ章が、
3人の少女、それぞれの語り口で繰り広げられています。

それぞれが違った文章、語り口になっているんです。

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「グラン・ヴァカンス―廃園の天使 1」 飛 浩隆 [本を読んだのだ。]

SF大作。出会えたことに、感謝です。

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉

  • 作者: 飛 浩隆
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 文庫


   仮想リゾート“数値海岸”の一区画、“夏の区界”。
   南欧の港町を模したそこでは、
   ゲストである人間の訪問が途絶えてから1000年、
   取り残されたAIたちが永遠に続く夏を過ごしていた。
   だが、それは突如として終焉のときを迎える。
   謎の存在“蜘蛛”の大群が、街のすべてを無化しはじめたのだ。
   わずかに生き残ったAIたちの、絶望にみちた一夜の攻防戦が幕を開ける―
   仮想と現実の闘争を描く『廃園の天使』シリーズ第1作。


衝動買いで手にした1冊だったんですが、
ほんと、手にとって良かったです。

2007年度版「SFが読みたい!」で、
この本と、この続編が上位に入っているそうですよ。

SFが読みたい! (2007年版)

SFが読みたい! (2007年版)

  • 作者: SFマガジン編集部
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本


舞台は、夏のリゾート地を模した仮想空間。
AIたちが、ゲストを迎えるために、それぞれ暮らしていました。

しかし、1000年前に大途絶(グランド・ダウン)が起こり、
ゲストが突然、誰も来なくなったのです。

ゲストが来なくなって、AIたちは開放感と喪失感を味わいます。
そんな時、「硝視体(グラス・アイ)」とよばれる物体が見つかり、
「硝視体」を使って魔法のようなことを出来る者も。

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「小説新潮別冊 yom yom vol.2」 [本を読んだのだ。]

本屋で1冊目の赤い本と並んで積んでありましたよ!
今回も、Amazonでは置いてないみたいです。


「小説新潮別冊 yom yom vol.2」
出版社名 新潮社 (ISBN:4-88660-191-X)
発行年月 2007年02月
価格 680円(税込)


   読書好きなアナタへ。
   新潮文庫からリリースされる雑誌の第2弾です。
   ――1914年の創刊以来、多くの読者の支持を受けてきた新潮文庫。
   その名門ブランドからリリースされるこの雑誌は、
   ポップな表紙と豪華な執筆陣による読みきり作品で、人気急上昇中です。


今回の表紙は、またカワイイですね~。
黄色のアクセントが、雑誌の中にも使われてて良い感じです。

今回も、とってもステキなラインナップです。
是非手にお取りくださいませー!

1冊目の紹介記事はこちら→『yom yom vol.1』

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タグ:新潮社
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「十七年後の真実 上下」 ノーラ・ロバーツ [本を読んだのだ。]

ノーラ・ロバーツのサスペンス。
ロマンス要素は比較的少なく楽しめました。

十七年後の真実 上 (1)

十七年後の真実 上 (1)

  • 作者: ノーラ・ロバーツ
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 文庫


十七年後の真実 (下)

十七年後の真実 (下)

  • 作者: 清水 寛子, ノーラ・ロバーツ
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 文庫


   長い冬に向かうアラスカ。
   先住民族が「白き偉大なるもの」という意味で名づけた
   北米大陸最高峰デナリの麓にある人口六百人の田舎町ルナシーに、
   ネイトは警察署長として赴任してきた。
   大自然に抱かれた田舎町は
   ボルティモア市警察時代に同僚を殉職させ、心に傷を負ったネイトを
   癒してくれる場所と思われた。
   だが、登山者が氷河で遭難し、
   救助の過程で胸にピッケルを刺された男の死体が発見される。
   十七年前遭難したと思われたパット・ギャロウェイは殺されていたのだ!
   大自然を背景に描く、サスペンス巨編!


上巻は、
3つの要素の章が、
交代で組み立てられ、話しが進んでいきます。

メインで進められる話しの章は、
大都市で有能な刑事として活躍し、
将来を有望されつつも、
パートナーの殉職によって心に傷を負い、
逃げるように田舎町に赴任してきた、30代のネイト。
彼が、
雪に覆われたルナシーの自然と、ルナシーの町の人たちに慣れ、
だんだんと心を癒され、開いていく過程が描かれます。

2つ目の章は、
ある登山グループのひとりが記していた登山日誌を記した章。

3つ目は、
無謀にも氷山の頂上への登山を目指している、
あるグループの描写の章です。

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「ゆくとしくるとし」 大沼 紀子 [本を読んだのだ。]

題名的には時期を外しましたが、
内容的には全く問題ありませんでした。
ほんわか暖まるストーリーです。

ゆくとし くるとし

ゆくとし くるとし

  • 作者: 大沼 紀子
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: 単行本


   年末、久しぶりに帰省すると、そこには母と、オカマがいた。
   そんな予想を覆す我が家の風景に違和感を覚えながらも、
   閉じこもりがちな感情が、
   明るくたくましいオカマのお姉さんと、母のいつもと変わらぬ愛で、
   少しずつ開いていく・・・。
   ヘッポコ助産所ではぐくまれる母とオカマと私の物語。
   第9回坊ちゃん文学賞大賞受賞作。
   書き下ろし作品「僕らのパレード」同時収録! 


「ゆくとしくるとし」は、
年末に帰省したトリコが年末年始を自宅で過ごす間に、
いつの間にか実家に居候していた、
オカマのミカさんと母親との間で流れる、
暖かい空気と、大きな笑いに、
心から癒される、
ほんわか暖かい、かなり心地よいお話しです。

でも私は、
書き下ろしの「僕らのパレード」のお話しのほうが好きでした。

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「クジラの彼」 有川 浩 [本を読んだのだ。]

表紙のさわやかさ、綺麗さに惹かれて衝動買いです。

クジラの彼

クジラの彼

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本


   「沈む」んじゃなくて「潜る」。潜水艦とクジラと同じだから。
   人数あわせのために合コンに呼ばれた聡子。
   そこで出会った冬原は潜水艦乗りだった。
   いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。
   そんな彼とのレンアイには、いつも大きな海が横たわる。(「クジラの彼」より)
   男前でかわいい彼女たちの最強恋愛小説作品集!


この方、「図書館戦争」の方なんですね!
買うときには気付きませんでした!

内容は、
自衛隊関連という特殊な職場で働いているだけの、
普通の男女を主人公とした、
ベタ甘恋愛ストーリーです。

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「フォー・ディア・ライフ」 柴田 よしき [本を読んだのだ。]

「聖なる黒夜」を読んでから、
柴田よしきさんの作品に、かなりハマってます。

フォー・ディア・ライフ

フォー・ディア・ライフ

  • 作者: 柴田 よしき
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 文庫
   眠らない街・新宿――。眠れない探偵は走る。
   元マル暴、現私立探偵兼保育園園長。タフで優しい極上探偵物語。
   新宿2丁目で無許可だが最高にあったかい保育園を営む男・花咲慎一郎、
   通称ハナちゃん。
   慢性的に資金不足な園のため金になるヤバイ仕事も引き受ける
   探偵業も兼ねている。
   ガキを助け、家出娘を探すうちに巻きこまれた事件の真相は、
   あまりにも切なかった・・・・・・。
   稀代のストーリーテラーが描く極上の探偵物語。


新宿2丁目の築38年のボロビルの2階に、
私設保育園「にこにこ園」があります。
そこで園長をしているのは、
元本庁のマル暴刑事の、ハナちゃん。

2丁目で働き暮らしている女性たちのため、
その子供たちのために、
格安で子供を預かっています。
だから、にこにこ園はいつも赤字。

その赤字を補填するため、ハナちゃんは、
ヤクザが絡むような、
危ない探偵業を続けているのです。

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