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「狐罠」 北森 鴻 [本を読んだのだ。]

狐罠

狐罠

  • 作者: 北森 鴻
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 文庫


   店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う
   「旗師」宇佐見陶子。彼女が同業の橘董堂から仕入れた
   唐様切子紺碧碗は、贋作だった。
   プロを騙す「目利き殺し」に陶子も意趣返しの罠を
   仕掛けようとするが、橘董堂の外商・田倉俊子が殺されて、
   殺人事件に巻き込まれてしまう。
   古美術ミステリーの傑作長編。


舞台は、骨董、古美術商の世界。
大英博物館、国立博物館、美術館の裏側も巻き込んで、
贋作の世界が繰り広げられます。

古美術商の世界、業界が、
表も裏も、
とっても詳しく、描かれています。
「旗師」という言葉も初めて知りました。

古美術商の世界は、
「だまされる方がアホ」という独特の世界です。


お話ですが、
宇佐見陶子が橘薫堂へ試みる復讐の意趣返しを軸として、
殺人事件を担当する根岸と四阿の2人の刑事と、
橘薫堂の橘、
保険屋の鄭、
贋作者の潮見老人など、
それぞれの動向が絡み合って、
思わぬ展開になっていきます。


北森さんの作品、初めて読んだんですが、
かなり読み応えがあります。
でも、一気に読めてしまう勢いと面白さがありました。

この「旗師」宇佐見陶子シリーズで2冊目も出ているようですし、
出てくる登場人物で、他の作品に出ている人もいるらしいので、
この作者さんの他の本も、買ってみようと思います。

狐闇

狐闇

  • 作者: 北森 鴻
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 文庫



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コメント 6

あら?ふぉー

「旗師」オイラも初めて聞いた。
「はたし」で良いんだよね?読みは?
by あら?ふぉー (2006-12-03 04:49) 

あーちん

 >ささやんさん nice!ありがとうございます。
 はい、「はたし」で良いんだと思います。
 古美術の売買の世界って、めちゃくちゃ独特で、
 ディ~プな世界が繰り広げられてるみたいですよ!
by あーちん (2006-12-06 01:25) 

no_nickname

古美術商の世界と聞くと「ギャラリーフェイク」が浮かんできました。
ちょっと違いますが。
大英博物館や国立博物館ってめちゃめちゃスケールでかそうだ・・
by no_nickname (2006-12-06 16:04) 

旗師、googleで引いてみました。
あーちんさん、」6番目に載ってました。
知ってる方の名前があるのって、嬉しいですね。
北森 鴻さん、読んでみます。
by (2006-12-06 19:16) 

あーちん

 >sanisiさん nice!さんきゅーです。
 「ギャラリーフェイク」、結局未だ手に入れてません。興味あるんですけど、
 冊数多いんですよね?・・・やっぱ漫喫ですかねぇ[ふむっ]
 美術館の裏話しを鵜呑みにするつもりは無いんですが、
 これから展示を観る時は、ちょっと疑っちゃいそうです。
by あーちん (2006-12-07 14:43) 

あーちん

 >コキアさん nice!ありがとうございます。
 お、ホントだ!検索の上位に来ると嬉しいものですね[わはっ]
 このシリーズの短編集は、単行本で出ているようです。
 はい、是非、お試しくださいませ!
by あーちん (2006-12-07 14:49) 

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