「第三の時効」 横山 秀夫 [本を読んだのだ。]
殺人事件の時効成立目前。
現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた
「第三の時効」とはいったい何か!?
刑事たちの生々しい葛藤と、
逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、
全六篇の連作短篇集。
本格ミステリにして警察小説の最高峰との呼び声も高い
本作を貫くのは、硬質なエレガンス。
圧倒的な破壊力で、あぶり出されるのは、
男たちの矜持だ―。
大人気、F県警強行犯シリーズ第一弾。
沈黙のアリバイ
第三の時効
囚人のジレンマ
密室の抜け穴
ペルソナの微笑
モノクロームの反転
横山秀夫さんの本、初めて読みます。
F県警強行犯捜査係1~3班の刑事たちが、
各話それぞれに話し手になった、短編集です。
それぞれ、
1班の班長、理詰め型の朽木
1班のベテラン刑事・森
2班の班長、冷血で公安あがりの楠見
捜1課長の田畑
3班の班長、閃き・天才型の村瀬 等々・・・、
かな~り、くせのある刑事たちが、
それぞれの事件を、
それぞれ独特の方法で、犯人を詰めて行きます。
その事件解決までの話しも、もちろん面白いのですが、
それとは別に、
それぞれの刑事達の思惑も絡まった刑事達の
やり取りが、面白かったです。
刑事ものって、
今、高村薫さんのものしか頭に浮かばないんですが、
高村さんの作品のような陰湿・・・というかネチッこいというか、
そんなドロドロ感は無いんです。
どちらかというと、軽い読み心地です。
でも、
軽い中にも刑事達のくせのある互いの関わり方があって、
いい感じに味が感じられました。
読む本が無いときに、またこの方の本、買っても良いかな~。
>lapisさん nice!ありがとうございます!
by あーちん (2006-12-29 01:45)
>sanisiさん nice!ありがとーございマス。
by あーちん (2006-12-30 00:07)