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「ニューヨークの魔法使い」 シャンナ・スウェンドスン [本を読んだのだ。]

みなさま、いろいろ、ありがとうございます。
当分は会社にマンガは持って来れないので、
本で繋いでいきまーす。

ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所>

ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所>

  • 作者: シャンナ・スウェンドスン
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2006/07/11
  • メディア: 文庫


   ニューヨークは変わった街だと聞いてはいたが、
   これほどとは思わなかった。
   テキサスの田舎から出てきて1年、
   いまだに毎日驚いてばかりいる。
   宙に浮いている妖精や耳のとがったエルフ、
   教会の屋根にいたりいなかったりするガーゴイル・・・・・・・・。
   こんなの想定外だ。
   でも、ニューヨーカーたちは振り向きもしない。
   変なのはこの街?それとも私?
   ボーイフレンドは出来ないし、
   会社の女上司はヒステリーの二重人格。
   いい加減にうんざりしていたある日、
   思いもかけない転職の話が舞い込んできた。
   でもちょっと待って、うまい話には必ず裏がある。
   現代のニューヨークを舞台にした、
   魔法版『ブリジット・ジョーンズの日記』。

私、『ブリジット・ジョーンズの日記』ってニガテ。
うじうじした気持ちを説明する部分が多すぎて。
で、これを買うとき悩んだんですが、
冒頭をちょっと読んだら面白そうだったので。
買って正解、面白い!

現代のパラレルワールドな世界で話しが進んでいきます。
そこは、魔法が使われたり、ファンタジーが現実にある世界。
まぁ、一般の人間には"めくらまし"が掛かってて、
普通は気付かない様になってるんですけど。

でも主人公のケイティは、
魔法にかからない、特別な体質の女性なのです。
だから、妖精の羽も、石のガーゴイルも見えちゃって。

そんな彼女は、魔法が効かない体質を生かした仕事、
めくらまし防止要員として、
「株式会社MSI」にスカウトされ、働くことになります。
※(株)MSIとは・・・
  マジック・スペル&イリュージョン(魔法・呪文&めくらまし)の略で、
  魔法製作会社

ところが、実は今現在、会社はもとい、
魔法社会全体が、
魔法戦争を引き起こしそうな、
とっても微妙に危機状態が迫ってるというのです!

未来には"もや"が掛かってて、予知も出来なくなっています。
その危機は、かなり切実なもの。
あの大魔法使いマーリンまでを、
千年の眠りから呼び覚ましたほどなのですから。

このお話し、出てくる人種がとっても楽しい!
警備員の石のガーゴイルに、羽の生えたフェアリー、
ロードオブザリングのオーリーの様なステキなエルフや、
背の低いノームたち・・・。

そして、魔法を販売している会社だってことも!
そう、きちんと会社を運営してるんです。
魔法研究部門や営業部、
デザイン部に人事部、
もちろん役員たちも居て。

とっても世俗的で、とても楽しませてくれます。

また、ケイティを取り巻く男性人たちが、また良い感じ。
 ・普段はシャイだけど、仕事や、魔法の能力は最高な、オーウェン。
 ・一般人にはジョニー・デップ並みにセクシーだと目くらましを
  かけているが、実の外見は髪の毛ぼさぼさでいけてない、ロッド。
 ・一般人で、真面目で保守的なタイプの弁護士、イーサン。
等々・・・・。

事件は一先ずひと段落するんですけど、
危機ははだ去っていないっぽい。
話しはまだまだ続くらしく。
ケイティと男性人の恋模様についても、次回作以降・・・。

次回作の原作は、今年の4月に出たばっかりだそうです。
これも、早い翻訳が待たれます。


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コメント 6

no_nickname

創元推理文庫ですか?
わたしよくお世話になってます(笑)。こちらの作品は未読ですが。
推理のほうではなくファンタジーのほうの作品なんですね。

レビュー読んでると、スケールは大きめだけどきっちり丁寧なディテールで
話を盛り上げていそうな気がしますね。
魔法という大風呂敷と株式会社って言う縛りがいい感じにマッチしてそう!
by no_nickname (2006-08-03 21:32) 

魔法を販売している会社!いいなあ。楽しそうです。
翻訳ものは、訳によって、とても苦手なものも多いので、なかなか手が出せないんですが、面白そうですね!
by (2006-08-06 15:10) 

あーちん

 >sanisiさん nice!ありがとうございます。
 はい、最近は「ゲド戦記」を読みつつ他の本も読んでるので、
 頭の中がファンタジーモードなんですよー。
 ケイティの一人称も嫌味にならず、良かったですよ!
by あーちん (2006-08-08 10:35) 

あーちん

 >灰色猫のミミさん nice!ありがとうございます。
 確かに!翻訳によっては受け付けられない本も結構ありますよね
 でも、試してみずには居られないんです~。
 本当は英語が読めたら良いんでしょうけど・・・・一生[わーん]無理なので!
by あーちん (2006-08-08 10:53) 

あら?ふぉー

翻訳本で思い出したけど、
ハリポタの翻訳している人が申告漏れを
指摘されてたけど、その額に驚いた。
ハリポタクラスになると、すげー儲かるんだねー
ただただビックリ。
by あら?ふぉー (2006-08-09 02:39) 

あーちん

 >ささやんさん nice!ありがとです。
 ハリポタは別格だと思いますよ~。いろんな国で翻訳されてますからね~!
 下世話な話ですが、普通の本でも、1冊売れると作者にはいくら位
 入るんでしょうね。
by あーちん (2006-08-11 13:05) 

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