「夕映え少女」 川端 康成

装丁がかわいいので、買ってみました。
文庫本サイズなんですが、表紙がハードカバーになってます。

夕映え少女

• 作者: 川端 康成
• 出版社/メーカー: 新風舎
• 発売日: 2006/06
• メディア: 単行本

　　昭和7年~10年にかけての川端康成の短編集、7作品。
　　7つの短編集すべてが女性を主人公としており、
　　思春期の少女の微妙な心理から、成熟期の女性の、
　　社会の荒波の中でただひたすらに生きる、ひたむきな姿を
　　悲しいほど美しく描ききっています。
　　何時の時代も変わらない女性特有の心の動きを完璧に表現している、
　　川端自身の生き様までをも醸し出す、初期の名作集。
　　　　「むすめごころ」　「イタリアの歌」　「童謡」　「金塊」
　　　　「浅草の姉妹」　「夕映え少女」　「正月三ヶ日」

　　内容は、昭和５２年に集英社から出た文庫そのままらしいです。
　　解説もまったく変わらずとのこと。

 

川端康成・・・初めて、しっかり読みます。

中学、高校の時に、
「伊豆の踊り子」や「雪国」の冒頭の文章だけ暗記はしましたけど。
全文は読んだことは無かったんです。
だから、どんな文章で、どんな雰囲気のお話しを書く人なのか、
知りませんでした。

主人公は、短編７作品とも全部、女性です。

いろんな職種というか、暮らしている階層・・・が違うので、
毎話、雰囲気の違うお話になってます。

とてもやさしい文体と、やさしい表現で、
女性の心情が、綺麗に描写されています。

時代背景が古いので、不思議な世界観に感じますが、
それが、それぞれの女性の心理と相まって、
独特の世界になっています。

こんな文章を書く方だったのですね～・・・・・。

雪国や、伊豆の踊り子も、読んでみたくなりました。

コメント 9

川端康成・・・
やや倒錯気味の耽美な作品を書くというイメージがありました。
こちらはほのぼのと心温まる作品なのですか？
by no_nickname (2006-06-30 21:21) 

　＞sanisiさん　nice！ありがとうです。
　はい、確か～に「耽美的、倒錯気味」でした。ほのぼのでは無いです。
　でも、「倒錯」な雰囲気が主張してます！という感じはしませんでしたよ。
　初期の作品だからなんでしょうか・・・？
　倒錯で耽美という感じより、耽美でさわやか・・・といった感じでした。
by あーちん (2006-07-01 00:37) 

本の装丁は、芸術の一分野ですよね。私は昔「弥生書房」というところの装丁が素敵で好きでした。これも可愛いですね。
川端作品は…「山の音」が好き、くらいしか…。でも、柔らかい、静かな女性美を描いているのは同じかな？覚えているのは若妻の「うなじ」のくだり…です。
これも舅から見た嫁を書いていて、やっぱり脳内妄想、倒錯的だったかも、です。
by (2006-07-01 02:55) 

川端康成。。。
恥ずかしながら、学生時代の
現国とかの教科書でしか
読んだことなかったりして…
これを機に文芸作品に触れてみようか…。
by あら？ふぉー (2006-07-01 12:41) 

川端康成というと、ノーベル文学賞作家のイメージが先行していますが、「マリア様がみてる」（ご存知ですか？）の走りみたいな小説も書いてますねｗ
「乙女の港」という作品です。ここで少しだけ触れています。
http://blog.so-net.ne.jp/medium/2005-10-21

もし、「マリア様がみてる」をご存知でしたら、こちらも見てやってください。
（今でこそ、ハーボットのブログですが、開設当初はマリみてネタのブログにするつもりでしたｗ）
http://blog.so-net.ne.jp/medium/archive/c169603
by Medium (2006-07-03 17:11) 

　＞灰色猫のミミさん　nice！ありがとうございます。
　「弥生書房」、知りませんでした。今度チェックしてみます。
　そう、男性から見た女性の行動・しぐさを、
　うまーく、綺麗に、でも脳内妄想[あせっ]に表現されているんですよねー。
　他の作品も、機会があれば読んでみたいです。
by あーちん (2006-07-05 12:17) 

　＞ささやんさん　nice！ありがとーです。
　ちょっと前まで同じくです[べーっ]
　学生の時に授業で習った作家の文書って、
　めちゃくちゃ気難しくて読みにくいっていうイメージがあったんですが、
　そんなことは全く無く、面白かったですよ[わはっ]
by あーちん (2006-07-05 12:23) 

　＞Ｍｅｄｉｕｍさん　nice！ありがとうございます。
　「マリみて」未読です。周りにも読んでる人が居なかった・・・と思います。
　私も女子校だったので、ちょっと読んでみたくなりました。
　未だ続いているのですね？へぇー・・・では、オススメの１巻を買ってみます！
　それにしても、川端康成の「乙女の港」読んでみたいです。
by あーちん (2006-07-05 12:40) 

　＞lapisさん　nice！ありがとうございます～！恐縮です。
by あーちん (2007-02-10 23:23)