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熊川哲也氏バレエ「ジゼル」観てきましたよ。 [観たのだ。]

昨日は、横浜の神奈川県民ホールで、
熊川哲也さんが演出・主演するバレエ団「Kバレエ カンパニー」の公演、
「ジゼル」を、観てきました!

まずは、熊川哲也さんを勉強。
  82年、10歳よりバレエを習い始め、15歳であの英国ロイヤル・バレエ学校に入学。
  17歳で、東洋人として初めて英国ロイヤル・バレエ団と契約を交し、
  わずか数カ月後に同バレエ団史上最年少でソリストに昇格。
  その後、91年ファースト・ソリストに、93年プリンシパルに昇格している。
  89年、ローザンヌ国際バレエ・コンクールでゴールド・メダルならびに高円宮賞を受賞。
  同年のユーロピアン・ヤング・ダンサーズ・オヴ・ディ・イヤー・コンクール(パリ)でも金賞を受賞。

  ・・・すっげーーーー!本当に日本人?

そして、その熊川さんのバレエ団、Kバレエカンパニーについて。
  熊川哲也氏により1999年に設立されたバレエカンパニー。
  当初から既存の日本のバレエ団とは全く異なる存在として注目を浴び、
  一年に数回敢行される全国ツアーは常に満席、バレエ界の常識を覆し、
  国内にバレエ・ブームの大旋風を巻き起こした。
  公演に際しては熊川哲也がダンサーのオーディションからセット・衣裳の作製まで
  全ての面でいかなる妥協をも廃して完成度の高いステージ作りを目指してきた。
  現在は、バレエスクールも開校している。

・・・という、とってもレベルの高い、バレエ団なんですよ。

と言っても、実は、熊川さんが出演するバレエ、
もちろんKバレエカンパニーの公演も、観に行くのは、今回が初めて。

・・・だって、すっごくチケット取れないんですよ。
今回は、確か去年の末にチケット取りました。
やっと取れたんです!待ち遠しかったぁ~。

さて、今回の演目は古典バレエの代表作「ジゼル」です。

華々しい、派手な演目では無いけれど、あの静かな作品を、どう演出するのか、
また、熊川さんの生の踊りを観るのが、凄ーく楽しみでした。

あ、「「ジゼル」の内容を簡単?に。
  ドイツの詩人ハイネが書いた物語が基の、ロマンチックバレエの最高傑作品。
  (第一部)体は弱いが踊りの好きな村娘ジゼルは、身分を隠している青年アルブレヒトと 
        互いに愛し合っていたが、二人の仲に嫉妬した森番ヒラリオンの策略によって、
        アルブレヒトが実は貴族で、婚約者のある身であることを知ってしまう。
        あまりの驚きと悲しみにジゼルは狂乱し、そのまま息絶えます。
  (第二部)後悔の念に打ちのめされたアルベルトはジゼルの墓を訪ねるが、そこは、
        報われぬ愛のために命を落とした若い娘たちの精霊(ウィリ)たちの支配する
        死の世界。ウィリたちは、アルブレヒトを死に至らしめようと、激しい踊りに
        引き込むが、死んでなおアルベルトを忘れられないジゼルは、
        仲間のウィリたちから何とか彼を守ろうとするが、
        ウィリの命令で、二人とも、激しく踊り続け、息も絶え絶えになって倒れたとき、
        夜明けを告げる鐘が聞こえ、ウィリたちは消え去って行き、
        ジゼルも静かに墓の後ろへ去って行く。
        残されたアルブレヒトは、ジゼルの墓前にひとり佇む・・・。
        ・・・という、悲恋の物語。

もちろん、アルブレヒトが、熊川さん。
そして、ジゼルは、英国ロイヤル・バレエ団時代、熊川さんのパートナーだった、
ヴィヴィアナ・デュランテさんでした。

第一部では、ブドウの収穫を祝う祭りで賑わっている村の若者達の踊りや、
アルブレヒトとジゼルの楽しげな踊りが中心で、
とっても明るい、愛に無邪気なジゼルが、すっごくキュートなんです。

反転、第二部では、ウィリたち全員が、一糸乱れぬ、幽霊らしく静かな群舞の踊りで、
その揃った踊りが、静かなんだけど、とってもとっても迫力がありました。

もちろん、ウィリとなったジゼルも、「幽霊」って感じになっていて、
その静かな、悲しさを秘めた踊りは、とてつもなく圧巻!でした。

このバレエ団、すっごい!と思ったのが、
もちろん、全員の踊りのレベルの高さや、群舞の一糸乱れぬ正確さにも見れるんですけど、
なんと言っても、男性陣の、全般的なレベルの高さ!

普通、男性って、ジャンプとかの力技がメインになってしまうことが多いんです。
でも、Kバレエカンパニーの皆さんは、
ジャンプの高さや空中での滞空性に加えて、細かい技術がキレイで、
そしてそして表現力の高さが素晴らしいんです!

それは男性だけじゃなく、女性に関しても言えるんですけど、
本当に表現力が高くって、
今日は、バレエを観たというよりも、質の高い演劇を観た・・・って言いたいくらい。

それは、熊川さんの演出の力もあると思うんですが。

もし、食わず嫌いで、まだバレエを観たことの無い方が居たら、
是非1回、Kバレエカンパニーのバレエを観ることをオススメします。
DVDでも出てるみたいなので。
きっと、感動できるはず!

私は、次は是非、華やかな演目を観に行きたいな~と思ってます。
ドンキ・ホーテとか、また演らないかな?

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コメント 12

no_nickname

ジゼルは下手なバレエ団がやると二幕ほんと寝ますよ(笑)
これと「ラ・シルフィード」の二つはロマンティックバレエの傑作ですよね。
普通のバレエ作品よりも成立した年代が古いからまだグランパがきちんと確立していなかったりチュチュが長かったり、その辺の差も面白いですよね!
Kバレエカンパニーは演目見たこと無いんですけど熊川さんが演じるのなら絶対外れはなさそうですね。
by no_nickname (2006-05-15 21:53) 

あーちん

 >sanisiさん nice!ありがとうございマス!
 おお、sanisiさんってば、いろんなもんに精通されてるんですね~!
 ずいぶん昔ですが、(確か)森下洋子さんのラ・シルフィード、
 すっごく良かった憶えがあります。清水哲太郎さんは苦手ですけど・・・。
 そうなんです、古典ものって、踊りも衣装もシンプルなんですよねー。
 だから、実力試しみたいに言われるんでしょうね。
 あ、私も、寝たことがあります。古典では無いですが、
 去年の末に観た、某国立バレエ団の「くるみ割り人形」で。
 爆睡しました~(笑)珍しいでしょ?
 そのくらい凄かったんですよーレベルの低さ。あははは・・・。
 是非、熊川さんの演出、一回観てみて下さい。
 表現力も、技術力も、個性も、とっても素晴らしいですよ!
by あーちん (2006-05-15 22:26) 

こんばんは。いいな~、羨ましい!私も一度Kバレエカンパニー観たいんです。でも、ホント、チケット取れないですよね。
以前テレビで、Kカンパニーの若手男性ダンサーさん(芳賀さんだったかな?)の修行(?)を取り上げてました。熊川さん、とても厳しい方でした。
でもその厳しさがカンパニーのレベルを維持しているのでしょうね。
by (2006-05-15 23:01) 

あら?ふぉー

一度もバレエ見たことない。
いいなー
熊川さんは何気に学年一個上なんだぁー
知らなかった。彼が早生まれじゃなかったら同級生だった。
がーん。信じられない。
それであの体系かよっ。
羨ましすぎる。
あーオイラも飛びたい。
by あら?ふぉー (2006-05-17 02:25) 

no_nickname

某国立バレエのくるみ・・・・・
ロシア系ですか?レニングラードとかかな・・・?
by no_nickname (2006-05-17 15:36) 

あーちん

 >ささやんさん nice!さんきゅーです。
 熊川さん、けっこう若いですよね~。
 私も年が近いのに凄いなって思ってました。あの体力と・・・体も!
 適度に逆三角で、おしりもぷりっぷりでしたよ~。
 い、今から始めるっつーのはダメですか?
 息子くんと一緒に、目指せ熊川哲也!みたいな。
by あーちん (2006-05-17 15:53) 

あーちん

 >灰色猫のミミさん nice!ありがとうございます~。
 私はe+のチケット先行で取れましたよ。でもチケット代が高かった・・・
 こういうのって、観に行くのはいいんですけど、お金が続きませんネ。
 確かその芳賀さんが、準主役を踊ってた・・・と思います。
 やっぱりとっても、好かったですよ!
 熊川さん、毎回の演目ごとにオーディションをするらしいですね。
 実力主義かぁ・・・・ひぇーー、練習も厳しそうですね!
 そうですね、厳しいからこそのレベルの高さなのかもですね。 
by あーちん (2006-05-17 16:21) 

あーちん

 >sanisiさん
 凄いドンピシャです!!レニングラードなんです。
 踊れてたのは2人(確か、マーシャ役の女性と、くるみ割り人形役の男性)。
 あとは、バレエ教室の発表会・・・って感じでした。
 その2人は、もしかしたらゲストだったかも。
 チラシもチケットも捨ててしまったので、うる憶えです。
 子供向けだからしょうがない!と自分に言い聞かせました。
 もう、知らないところのバレエは観に行くの止めようと思った次第です、はい。
by あーちん (2006-05-17 16:37) 

あら?ふぉー

い、今からっすか…
む、無理。
というか、そんな自分想像したら
きもい。
by あら?ふぉー (2006-05-18 10:51) 

あーちん

 >ささやんさん
 あら、残念。マッチョなささやんさんも結構いけるかと。
 あはは、いえいえ、実は似合っちゃうかもですよ~ふふふ。
by あーちん (2006-05-19 00:20) 

kenta-ok

Kカンパニーは、人気があるのですね。
by kenta-ok (2006-08-16 22:04) 

あーちん

 >kenta-okさん nice!ありがとうございます。
 はい、熊川さんのバレエに対する情熱が詰まったバレエ団ですから!
 バレエをあまり観た事の無い人でも買って観やすいっていうのが
 好まれてる理由のひとつだと思います。
by あーちん (2006-08-18 15:41) 

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