「塩の街」 有川 浩 [本を読んだのだ。]
「図書館戦争」の有川浩さんの、初期の作品です。
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。
塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。
その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。
男の名は秋庭、少女の名は真奈。
静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。
あるときは穏やかに、あるときは烈しく、あるときは浅ましく。
それを見送りながら、二人の中で何かが変わり始めていた。
そして―「世界とか、救ってみたいと思わない?」。
そそのかすように囁く男が、二人に運命を連れてくる。
第10回電撃ゲーム小説大賞・大賞受賞作。
圧倒的な筆力で贈るSFラブ・ファンタジー。
Scene-1からScene-7まで、
原因不明の塩害に侵された街で暮らす秋庭と、
居候の女子高生、真奈とが、
その時々に出会う人々との、
切ない関わり、
そして塩の街を救うべく動き出すまでを、
オムニバス形式で描いています。
また、秋庭と真奈の、恋愛ストーリーにもなってます。
<目次>
Scene-1. 街中に立ち並び風化していく塩の柱は、
もはや何の変哲もないただの景色だ。
Scene-2. それでやり直させてやるって言ったんじゃねえのかよ。
Scene-3. この世に生きる喜び そして悲しみのことを
Intermission - 幕間 -
Scene-4. その機会に無心でいられる時期はもう過ぎた
Scene-5. 変わらない明日が来るなんて、
もう世界は約束してくれないのを知っていたのに。
Scene-6. 恋はもっと幸せで甘いと思っていた。
Scene-7. 君たちの恋は君たちを救う。
有川さんというと、自衛隊ですが、
この話も、SFながら、
もちろん自衛隊が絡んできて、
戦闘機なんてのも出てきちゃいます。
でも、恋愛要素の方が強い・・・かな?
自分が弱い存在であることを認識しつつ、
秋庭の負担にならないよう、強く居ようとする真奈。
芯の通った彼女の言動には、
本当にドキドキさせられました。
でもでも面白かったですよー。
ただ、
イラストがちょっと好きでは無かったです。
通勤電車の中で読むにも、ちょっと・・・。
なので、絵を気にする方は、気を付けて下さいね。
確かに絵が・・・絵が・・・(笑)
by no_nickname (2007-04-30 12:29)
>sanisiさん nice!さんきゅーです。
ですよね、ですよね(笑)?
でも、内容は悪く無かったんですよー。
by あーちん (2007-05-01 00:00)