「ゆくとしくるとし」 大沼 紀子

題名的には時期を外しましたが、
内容的には全く問題ありませんでした。
ほんわか暖まるストーリーです。

ゆくとし くるとし

• 作者: 大沼 紀子
• 出版社/メーカー: マガジンハウス
• 発売日: 2006/11/22
• メディア: 単行本

　　　年末、久しぶりに帰省すると、そこには母と、オカマがいた。
　　　そんな予想を覆す我が家の風景に違和感を覚えながらも、
　　　閉じこもりがちな感情が、
　　　明るくたくましいオカマのお姉さんと、母のいつもと変わらぬ愛で、
　　　少しずつ開いていく・・・。
　　　ヘッポコ助産所ではぐくまれる母とオカマと私の物語。
　　　第９回坊ちゃん文学賞大賞受賞作。
　　　書き下ろし作品「僕らのパレード」同時収録！　

「ゆくとしくるとし」は、
年末に帰省したトリコが年末年始を自宅で過ごす間に、
いつの間にか実家に居候していた、
オカマのミカさんと母親との間で流れる、
暖かい空気と、大きな笑いに、
心から癒される、
ほんわか暖かい、かなり心地よいお話しです。

でも私は、
書き下ろしの「僕らのパレード」のお話しのほうが好きでした。

僕の母親のミーナは、３回結婚して２回離婚しています。
でも、お父ちゃんの数はもっとたくさん。
少しでも一緒に暮らした人は、お父ちゃんと呼ぶから。
そんな僕とお姉ちゃんは、とても仲良し。
４番目のお父ちゃん、略して「よんちゃん」とも仲良しでした。
でも、よんちゃんは、
僕が小学校へ、姉ちゃんが中学校へ入学する前に居なくなっちゃった。
それにお姉ちゃんは、
中学校へ入学するときから、言葉が消えちゃったんだ。

そんな僕の、
人との交流を描いた作品です。

どちらの作品も、
かなり心がほわっとします。
心がほんわか暖かくなりたい時にオススメですよ。

タグ：マガジンハウス 大沼紀子

コメント 6

表紙、かなりいいですね。惹かれる・・・
社会で活動するオカマのストーリーって今はやってるんですかね？
「オカマだけどOLやってます」とかいうブログが人気で、
書籍化されたとかされないとかっていう話を耳にした覚えが・・・
by no_nickname (2007-02-13 08:55) 

面白そうですね～おかまさんて吹っ切れているのか、すべての事柄においておおらかでポジティブ。素敵ですよね～☆認めるって大事ですよね。面白そうですね！昨日某ＴＶで「ゲイ」の方がやっているマーチングバンドの活動内容を見てたのですが・・・そのときの「どんだけ～♪」という言葉が頭を離れてくれません。
by 月と、 (2007-02-14 14:20) 

これおもしろそうですね、絵も良い感じですし
う～ん色んな本があるんですね
by (2007-02-14 23:45) 

　＞sanisiさん　nice！さんきゅーです。
　オカマ、流行ってるんですか？
　そのブログ知らなかったので「ＯＬ オカマ」で検索したら、
　トップで出てきましたよ！けっこう面白そうでした。
　本もチェックしてみますネ。
by あーちん (2007-02-15 12:27) 

　＞月と、さん　nice！ありがとうございます。
　テレビとかで活躍されているオカマの人って、
　サバけてて良い感じですよね。
　へぇ～ゲイの方のマーチングバンド・・・どんなだか見てみたい～！！
　でも、表に出てるそういう方たちって、いろいろ悩んで、
　悩みまくった末で吹っ切れている方が多いから、
　ボジティブなんでしょうね、きっと。
by あーちん (2007-02-15 12:27) 

　＞向日葵さん　nice！ありがとうございます。
　私も表紙の絵に惹かれて買ってみたんですけど、
　内容は、絵の雰囲気とは全く関係ない感じのお話しでした。
　今って、いろんな装丁のいろんなジャンルの本があって、
　ほんと飽きませんよ～！
by あーちん (2007-02-15 12:32)