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「観覧車」 柴田 よしき [本を読んだのだ。]

これも、帯に魅かれて。
「めっちゃ、切ない・・・
3年、5年、10年・・・失踪した夫を待ち続ける
女探偵・下澤 唯の物語。」

でも、柴田よしきさんの作品って、
当たりはずれ、激しいんですよねー・・・

観覧車 (祥伝社文庫)

観覧車 (祥伝社文庫)

  • 作者: 柴田 よしき
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2005/06
  • メディア: 文庫


   失踪した夫を待ち続ける下沢唯。
   夫の居場所を残しておきたい、という思いから探偵事務所を引き継いだのだが、
   浮気調査など気が滅入る仕事ばかり。
   あるとき、行方不明になった男の捜索依頼が舞い込んだ。
   手掛かりは白石和美という愛人。
   が、和美は日がな寂れた観覧車に乗って時を過ごすだけだった。
   彼女の心を占める虚無とは?
   静かな感動を呼ぶ恋愛ミステリー。


女探偵・下澤唯が、たんたんと依頼をこなしてゆく話を集めた、
オムニバス短編集になってます。

浮気調査や、
失踪人捜査をこなしていく唯ですが、
彼女も、夫に失踪されていたのです。

夫を待つため、
夫の探偵事務所を手探りで続けている唯。

彼女の一人称で進むこの本の中で、
夫の失踪から、
1話目では3年、
最終話では、10年経ってしまいます。

そして、その最終話では、
唯の夫の失踪の謎の解明に迫るのですが。
もーー、何もかもが中途半端!!

親友だという、刑事の風太との関係や、
唯の、探偵に対する心持ち。
夫との関係も、はっきりしない。

そして、結局は話終わってないじゃんよーーー!!
という、オチ。

もったいないのは、
毎話、唯がこなす探偵の仕事の内容が、
けっこうウマく、考えられている事。
これ、もっと深く描いたら、もっといい本になるんじゃない?
と、思ったり。

あとがきで、
続きを別の形で本にしたいとのコメント付きでしたので、
(立ち読みで先に読んでおけばよかった・・・)
続きが出た時に、一気に読んだ方が良いと思います。

気になる方、1話目は、おススメします。
短いので、立ち読みで行けるはず~。


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あーちん

 >lapisさま
 nice!ありがとうございます^^恐縮です~!!
by あーちん (2008-08-11 23:35) 

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