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「森のなかのママ」 井上 荒野 [本を読んだのだ。]

駅ナカ本屋での衝動買い。
結構、面白かったです。

森のなかのママ

森のなかのママ

  • 作者: 井上 荒野
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 文庫


   風変わりで美しいママと、見つめる娘の物語。

   亡き画家の夫のアトリエを美術館兼自宅にして住む、
   ママと大学生の娘いずみ。
   美しいママは男友達に囲まれ暮らしていたが、
   パパのかつての愛人が現れて・・・。
   喪失と再生の物語。(解説/長嶋 有)

   画家だったパパの突然の死から五年。
   浮世離れしたママと、
   美術館に改装した家で暮らす大学生のいずみ。
   離れの間借り人、渋い老人の伏見に恋しているが、
   伏見はじめ美術館に出入りする男たちはみなママに夢中だ。
   ある日、放映されたパパのドキュメンタリー番組に、
   パパの愛人が出演していた・・・・・・。
   なにが起ころうと否応なしに続いていく人生と渡り合うために、
   ママがとった意外な行動とは・・・・・・。


男友達の囲まれ過ごす、
自由奔放なママ、毬子さん。

20歳のひとり娘、大学生のいずみは、
そんなママのことを「無な女」だと思っています。
ママのような女にはなりたくない、
と、日々思いながら過ごしています。

ママは、パパの絵も売っちゃってる。
パパのことを早く忘れたいと思っているのでは?

ママの気持ちがますます信じられなくなる毎日を過ごす日々。
そんなある日、
パパの没後5周年ということで、
TVの取材陣を連れてお墓参りに行くことになり、
後日、ドキュメンタリーが放映されます。
その内容は、ディレクターから聞いていた内容とは全く違ったもの。
パパの愛人が、パパのことを語っていたのです。

その放送があった後、
ママが突然、ある行動を起こします。
いずみは、
その行動を追ううちに、
ママの本当の気持ちを感じることが出来るようになるのです。

初めて読む作家の方でしたけど、
けっこう、面白かったです。
短いお話でしたが、
大学生のいずみのあやふやな気持ち、感情が、
いずみの言葉でたんたんと語られていて、
ママへの何気ない感情や、
日常のママとの関係が、
とっても身近に感ることができましたよ。

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no_nickname

結構のほほんとした空気の作品みたいですけど
主題は家族の崩壊なのでしょうか?
ハッピーエンドであることを祈ります・・・
by no_nickname (2007-06-09 22:38) 

あーちん

 >sanisiさん nice!ありがとうございます。
 んんん~・・・娘と母親の心の絆のお話し・・・ってとこでしょうか?
 ハッピーエンドかどうかは、どうぞご自分で~!
by あーちん (2007-06-10 01:17) 

あーちん

 >lapisさん nice!ありがとうございますー!

 >向日葵さん nice!いつもすみませんー!!
by あーちん (2007-07-20 00:47) 

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